撤退戦として世界に出て行くの構図

撤退戦なのかは定かではないですが、事例研究中に衝撃を受けたので備忘録。

この2つのFBページ。

http://www.facebook.com/kyoto.ryokan
http://www.facebook.com/ryokan.kyoto

よく見れば分かりますが、同じ旅館の日本語版・英語版。なにそれ。

撤退戦の末に対世界になりましたって感じがするなー。

じゃらんへの出稿は同じ京都の旅館との闘いだけど、FBページで頑張るのはラスベガスのホテルや富士山が見える箱根の旅館と闘うことなのかもなー、とか。

Facebook の見えざる手が発現!容赦なく世界を作り変えにきた!

もともと構想自体は公にされていたFacebookページのタイムライン化。3/1に発表されたと思ったら期限は3/31という荒業。
ムチャクチャですね。キャッチアップするだけで一苦労。

今回の変更について色々調べたので自分の備忘用にまとめてみます。

★主な変更点

1.カバー画像がつきますよー。

2.ウェルカムページなんてFBの特にならんもんはもう終了!

3.ランディングページはタイムライン一択!


大きなポイントはこの3点。あー困りました。ウェルカムページ作ったりなんだりって提案を先週出したばっかりだよバカヤロー!


んで、色々調べてるとANAはなかなか上手くFacebookページを運用しているようだ。ということで、ANAのウェルカムページをまずは。
http://www.facebook.com/ana.japan



ふむふむ。そして注目して欲しいのはここ↓





拡大してみた。




ええええ!匿名性による安心安全な出会いをFacebookで実現。信頼性の高い顔写真からお相手を探してみませんか?だって!?そんなことできんの!!??


はい。すんません。



あー長くなってきてどうでも良くなってきたなー。

要はさ、思うにFacebookサイドが色々統計見てみて、ANAのウェルカムページみたいに作りこんだページよりも、常に新鮮なウォールの方がリレーション作れるよね、ってことなんだろうなーと思えてきました。

例えばANAのウォールはこんなんですよ。



巨大ひな壇、スッチーの写真、飛行機の写真とかとか。これらがタイムリーにコメント付で続々と。



実際、Facebookを結構使ってる自分の行動を振り返ると、


1.友人の画像投稿で昨日の抜け落ちた記憶を辿る。
2.彼女の投稿で今日のご飯を知る。
3.おいしそうな画像を投稿する。
4.からかわれてる奴がいたらコピペでからかう。
5.面白い動画や画像が流れてきたら見る。
6.海外バンドの動静を流れてくるウォールで知る。
7.海外バンドの情報を調べる。


とかなんですよね。



ほぼ友達つながりかウォールつながり。
管理してるページを定期的にチェックしたりはしているものの、FBページより友人との交流に使っていると言い切っていい。

これをリアル世界に置き換えると色々分かる。


友達としゃべってる時に間に入ってきてもOKなもの、そうじゃないもの。
しゃべりの中に入ってくるもの、こないもの。
言いたくなるもの、ならないもの。


あんなひな壇見たら言及したくなるし、旅もいいよね、ってことになる。そういうこと。



会社でも何でもいいんだけど、舞台裏とか、準備中のなんとかだったり、打ち合わせのなんてろだったり、みんなが見たら面白いと思うであろうネタを投下し続けることなんだね。これからは。



もう無理やりでもいいからそっちに持っていこうとFacebookが強引に動かしたってのはそんだけパフォーマンスが違ったんだろう、多分。
相変わらずアプリ自身は動くし実装したまんまいけるってことなので、次のフェーズはいかに更新するか、ってわけで、Facebookページ単体よりも全体のCMSをどう設計してどうマネージするかって話に軸足が移りました。
いよいよチラシ的なページの時代は終わり、如何に活きたページを作るかというポイントにどんどん絞られてきていますね。

以上、久々の更新でござった。

おりゃ!Facebookページじゃ!!と意気込んでいた『マーケッター』の人たち、息してるのかな。

見る人が楽しみ方を決める時代

新・山の神こと柏原竜二擁する東洋大学がとんでもない記録を打ち立ててくれました。
信じられない往路新記録、復路新記録、総合新記録の完全優勝区間賞何人居たんですかね。そして柏原本人は3回目の区間新。敵は己のみという無双状態。彼らのキーワードは『21秒。』昨年21秒差で我らが母校早稲田大学に負けた雪辱を晴らすために、21秒ずつ全員が詰めていこう!と365日誓い続けたそうです。

というのが、普通にあの箱根駅伝を楽しんだ時の感想なわけですが、選手達が真面目にインタビューとか答えている一方、僕はこんなtweetを見てしまった。

柏原竜二 @kashi0713 12月31日 返信 リツイート お気に入りに登録 · 開く
今年も充実した一年だった!アニヲタを浸透させる事が出来たしね(笑)冗談はさておき、これまで僕に関わってきてくださった皆様に感謝と、これからも沢山の人に関われる事の幸せを感じながら寝ます。皆さんが充実した毎日が送れますように!また僕自身も充実した毎日が送れますように!


(д)゜゜ポーン...。....。コロコロ


アニヲタを浸透!?



そこからtweetを遡って読んでくと


柏原竜二 @kashi0713 12月25日 返信 リツイート お気に入りに登録 · 開く
最後に、今年の箱根も頑張るんで応援していただければ嬉しいと思います。アニメや漫画が好きな方、いろんなジャンルの人たちに陸上競技、駅伝って楽しいんだな。って思ってもらえるように頑張ります!


どうやらアニメ・漫画の方がメインのようです。そちらに陸上競技を伝えていく、と。


柏原竜二 @kashi0713 18時間 返信 リツイート お気に入りに登録 · 開く
@seitenhyohyo 昨日のうちに「モーレツ宇宙海賊」を録画予約してきました(笑)


TV出演前に録画タイマー仕掛ける人気者。


とかとか、山の神、柏原竜二と、走れる以外は俺達と一緒(by 2ちゃんねる)の柏原竜二が居ることが良く分かります。

ツイートを追っていって、大いに楽しみましたし、新時代が今年は幕を明けるんだなーとか勝手に思いました。演劇を見る方は分かるかと思いますが、これから映画やTVとは全く違う世界が(見える人には)拡がっていきます。すなわち、どこを見るのか、どう見るのか、『見る人が楽しみ方を決める時代』の始まりです。映画では誰かが声を発するとその人がアップで映し出されます。その人の表情を見ながら、声を聴きます。演劇では声を発した人を見るのも、声をかけられている人を見るのも、見る人の自由です。そこにどんな世界を見つけ出すのか、どんな解釈をするのか。演劇は自由であり、見る者に『見る努力』を強いる娯楽です。そんな演劇にも似た世界がこれからどんどん拡がります。真顔で語っている一面だけで終わりなのか、私人としての発言も含めて立体的にその人を楽しむのか。どこを見るのかを自分で探し出したり、友人に薦められて知ったりすることがこれから重要になります。これだけ自由な中でもっと色んな楽しみ方を見る側が拡げていくべきなのです。

発信側から語られがちなメディア論・コミュニケーション論ですが、受けてもこうあるべき、という姿も少しずつ議論が深まっていくと楽しいですね。




あああ、そんなの読んでたらこんな時間。おやすみなさい。

みなさんも柏原くんのツイートをちょっとは見てみては如何でしょうか。

http://twitter.com/#!/kashi0713

自炊訴訟について

自炊代行提訴についての雑感 --- 玉井克哉

「自炊代行」を否定することは全てのビジネスを否定することではないか 古川 賢太郎

自炊関連でアゴラに上がっている日本の意見がヒドすぎてどうしたらいいのか分からないのでブログに書いてみる。

玉井さんが言うとおり、私的複製に関してそれを代行するのは著作権法違反となります。また、出版社はパッケージ化して作品を売っているのであって、純粋なコンテンツを売っているというわけではありません。古川氏の意見からはその当たりがすっぽりと抜け落ちていて、前々分かってない人が自分のフィールドに引き寄せ(まくっ)て書いている感想しかありません。

さて、というわけで、立体的に捉えるために丁寧に見てみましょう。

著作権法 第三十条
著作権の目的となつている著作物(以下この款において単に「著作物」という。)は、個人的に又は家庭内その他これに準ずる限られた範囲内において使用すること(以下「私的使用」という。)を目的とするときは、次に掲げる場合を除き、その使用する者が複製することができる

強調した通りです。自分でやる場合のみ、です。自炊という言葉の通りです。

業として行うものがそこに介在している実際の例として、池袋の裏通りにあるTVドラマレンタル屋が一番分かりやすいと思うので、ちょっと説明を入れてみますと、池袋の裏通りのマンションにTVドラマレンタル屋というものがあります。多分普通の人は知らないと思いますが、何かと言うと、中国や台湾で放映された日本の番組(中国語字幕付き)を録画したものが日本国内に流れてきて、中国人・台湾人向けにレンタルされているのです。
10年位前に一度行ったことがあるだけなので今もあるか知りませんが。

自炊に限らない、ということはそういうことです。
複製権は完全に著作権者側にあるにも関わらず、それを例外的に認めている、という形態を取っているのは、それを外しちゃうともう何でもありになるからです。玉井さんのははっきり言って書き方が悪くて、あれじゃあ反発が多かろうと思いますがどうなんでしょう。TVドラマレンタル屋よろしく電子書籍も何でもありになってしまったら出版業界はそれこそ崩壊するでしょう。自炊代行ばかりか、自炊代行する間だけ一時的に所有権を移転したりやりたい放題のスキームがあちこちで乱立することは間違いありません。

そんなこんなで、個人的にこの自炊に関する話はモンスターカスタマー的だなぁと感じています。

pdf化したいんだ!ってニーズがあるから、法律の一線を越えていいというのは法治国家としてナンセンスです。むしろ、そのためにどういった法的な枠組みでどういった例外を認めるか、という所に議論を持っていかなければなりません。っていうか、pdf化のニーズがこんなにあるんだ!と叫んでる連中はじゃあ電子出版権を買い漁って電子出版者を立ち上げればいいじゃないですか。とか思います。だってニーズがあってチャンスなんでしょ??

今この時代にしっかりとフィットした電子出版サービスがまだ出てきていないのは全く持ってその通りです。そうは言ってももう1-2年のうちには出揃って、3-5年のうちにカタが付くでしょう。今焦って全てを電子化しようとするのはナンセンスですが、一方で電子書籍が本格始動する際にはたとえ今本棚にあるタイトルでもどうせまた買う必要が出てくるのは自明です。自炊は今からシコシコ自炊してなさいってことですねー。

がんばってくださーい。

追伸
著者の方々の意見もダサいなーと思います。皆さん、それぞれ主張をがんばってあるべき姿を作っていきましょー。

バルス現象に思う、Webって増幅装置なんじゃねーかと。

タイトルのようなことをふと思ったので備忘録的に。

昨夜、twitterがニコニコが大変なことになったそうな。バルスによって。

みろ、パケットがゴミのようだ!!とムスカが言ったのかは知らんけど、ただその3文字をつぶやくという壮大な回線の浪費が起きたそうな。


では、それで何かが変わったのかというと特に変わらず、呪文を大人数が唱えても今日も山手線は平常運転を続けている(多分)。ラピュタ的なつぶやきからTV視聴に至った人も一定数いるだろうけど、特にそれがなにを生み出したとも思えない。何でしょう、この虚しさ。


んで話は離れて、ちょっと色々あってFacebook上での交流会関連のページの繁閑をずらーーーっと見ていたら中々に賑わっているページを発見したので晒します。

名古屋Facebook交流会
http://www.facebook.com/face.nagoya

なんかいいね!が2万2千とかついてるのね。名古屋なのに。ページが良くできているのもあるけど、こういう交流会にしてはしっかりと『ミッション』を掲げているのがスゴイなーと関心。しかも要約すると「人としてずっとお付き合いしたい!そう思える人たちのコニュニティーをつくりたい。」というピュアでいて対象を限定しない非常に大漁に釣れそうな内容で素晴らしい。さぞや釣果があったものと思われます。これ見てて、結局主催者(個人でも法人でもグループでも何でもいい)の人間味とか考えとかコンセプトとか、そういうものをどんどん増幅してしまうのがFacebookでありWebなんだなーとか思った次第であります。小手先も大事ですけど、結局剥き身の『お前』が問われ、その“良さ”も“良く無さ”も全部が×2とか×1000とかされてしまうのがWebなんだなーとか思うわけでした。


バルスだって、元々みんなバルス好きなわけじゃないですか。そこに来て、地上波放送というみんなで同じ時間軸を共有するイベントが来た、と。ただそれだけの話で、あの世界に迷惑をかけそうなトラフィックを狙って産めるわけじゃない、と。良い物は増幅され、同じように悪しき物も増幅され、取り立てて何もないやつは無視される、と。ただそれだけなんすなー、などと。


つまりだ、あれだ。自分を磨け、だ。


まとまった時間があるときにおりゃーーと書こうと思うと今回のように4ヶ月とか間が空いてしまうのでパパッと書いてしまう方針に転換致しました。たまーにまた。